焼き飯・炒飯・チャーハンは全く別の物で、大阪では更に炒めご飯 という物がありますよ!どう違うかを、実証したいと思います! 炒飯とは、当たり前ですが、中華料理屋さんで、中華鍋で、 お玉一丁で、恐ろしい位の強火で一瞬につくる物で、具は、基本的に 卵・葱・焼き豚が主です。 調味料は、全て お玉で入れ、鍋を回しながら、ご飯を放り投げての パフォーマンスが出来なければならず、味はその家の 焼き豚でほぼ決まります。 鍋を思い切り熱して、たっぷりの油をいれ、またまた熱くして 卵を入れたら、もう一瞬にしてふわふわ状態になるのと同時に ご飯、葱、焼き豚を入れて、手早く「炒」して、調味料をお玉で ババッ!と回し入れて、出来上がり!となるのが、炒飯なのです。 よけいな物はあまり入ってません。理想は超薄味で、麻婆豆腐や、 酢豚と一緒に食べても美味しくなければいけませんし、中華スープ とザーサイが出てこなくては「炒飯」としての品格は保てません。 しかし、チャーハンとカタカナになると、焼き豚がハムに代わっ ても、まあいいかと許します。何故許してしまうのかと申しますと カタカナ物に変化してるからで、「ピラフ」などという呼ばれ方を しても、「僕はチャーハンや!炊き込みご飯とちゃう!」と主張し ないで、若い女性にもてはやされるのなら、ピラフでもええやんと 喜んでる軽いチャーハンも多いのです。 中華鍋ではなく、フライパンでも認められます。 つまり、ベーコンや、ウインナーが入ってもOKですし、葱が玉葱に なってもかまいませんし、彩りに人参も入れましょう。チキンが入 ったチャーハンにケチャップを混ぜて、チキンライス、それを、 卵で巻いて、オムライス、又、ホワイトソースをかけてドリアてな 物に、変化させようが、元がカタカナなら、すんなりと受け入れら れるのです。そうです!あんかけチャーハンが出来て当然なのです。 |
|
さて、関西に定着しているらしい焼き飯ですが、複雑な名前の由来 は知りませんが、大阪では主にお好み焼き屋さんで焼くので、必然的 にそう呼ぶものだと思ってました。 つまり、「炒める」のではなく、あくまでも焼くのです。 「炒麺」ではなく「焼きそば」「炒飯」ではなく「焼き飯」です。 焼き方は、チャーハンとは異なります。卵は後で入れます。 |
|
お好み焼き「みっちゃん」の腕前ご披露!具を焼いてからご飯です |
|
よく焼いてから、卵のおでましとなります |
|
コーンなんかも入っておこうこがついて出来上がり! |
|
卵などという贅沢な物は入ってませんでしたねえ・・・大方は、 葱か玉葱に、人参、ぐらいで、ちりめんじゃこや、竹輪が残ってると 入れてもらえたし、大根の葉っぱもよく入ってて、青臭かったのを覚え てます。お金も何もない時の母のプライドを保ってくれてたのは、 炒めご飯と、かやくご飯だったのでしょう。 炒めご飯というのは、実に包容力に溢れてて、何でも受け入れて くれますよねえ。残り物が又生き返るところです。野菜はもちろん の事、肉類も焼き魚の残りも、漬物、佃煮、シュウマイの残りかて、 刻んでしもたら馴染みます。少々干からびた蒲鉾でもOK! ワカメも刻んで入れましょう。椎茸の軸だって、刻むのですから、 立派な一員になります。これで、普段の我が家の炒めご飯がどんなも のか、ばれてしまいましたが、つまり、炒めご飯を作りましょう! と思って材料を買う事がないメニュウなのです。 「しゃあないなあ・・・炒めご飯にしとこか・・・」と言うセリフが 必ずつきます。 高校を卒業して、東京で一人暮らしを始めた頃、仕方なく毎日の ように作ったのがおむすびと炒めご飯でした。お金が無くてです。 母の炒めご飯を食べて育ってなかったら、挫折してたかもしれません。 生まれた時から貧乏になれてたもんで・・・お金が無くなりかけると、 朝、ご飯を炊いて、梅干とか、塩昆布のような、常備食で簡単に食べ て、おむすびを作って劇場へ行き、夜は残りの冷ご飯で炒めご飯か雑炊 というのがパターンでした。その時の炒めご飯というのは、葱と生姜と 人参が入ってれば上等というくらいのものです。葱はいつもベランダで 栽培してます。今も、東京の部屋のベランダで青々してます。あると 安心なのです・・・・そうやって、お給金が入る日まで、頑張ったもん です。ですから、1個百円以上もする高級おむすびは余程の事が無い限 り、買うたことがなく、どうしても自分で作ってしまいます。 今は、若い子がお金持ちやなあと羨ましいくらいです。 |
|
ピーマンです! ピーマンは大好きです。もちろん生でも食べられます。 しかし、しかしです!炒めご飯に入ってるのだけは許せないのです。 何故か、あれが入ると、全部が変なピーマン味になってしまうのです。 ピーマン嫌いになった子供はきっとお母さんが作った炒めご飯が原因で はないかと思います。 私はどちらかと言えば、ピーマンが好きなのです!じゃこピーマンに おかかピーマン、夏の太陽をしっかり浴びた緑色のピーマンは最高の ご馳走だと思ってます。夏のガスパチョにもかかせません。 ベランダで作った事もあるくらいです。が!炒めご飯に入ってるのだ けは駄目なんです。 世のお母さん!どうぞ、炒めご飯やオムライスにピーマンをいれるの はやめてあげてください・・・ ついでにレバーも駄目です・・・生でペロペロ食べるし、レバーフラ イも大好物なんですが・・・炒めご飯には入れないで!!! 世のお母さんは、細かく切って入れたら大丈夫・・・と何故かそう思 われるみたいですが、大きな!間違いです。大きなままで一緒に炒めて 横に置いといたほうが良いのです。それはそれで美味しいからです。 決して混ぜないでください。ピーマン・レバーを入れたほうが美味しい か、入れない方が美味しいか、試してみてはいかがでしょう!細かく切 って混ざったピーマンとレバーを食べられない子供も、じゃこピーマン なら喜んで食べるかもしれませんよ! (まあ、個人的な問題だと思いますが・・・) |
|
焼き飯が、お好み焼きと一緒に育った証拠として、鉄板で焼いて 売ってる店が大阪には当たり前のように存在してます。 「焼いて・・・」と言うと目の前で、先のみっちゃんとこみたいな 要領で、鉄板、二枚テコで、しゃかしゃかやってくれはります。 |
|
「京や」粉浜商店街 |
|