鉄板系 粉モン



 粉もんは又取材します・・・・

天かすVS油かす

 天かすとは?そもそも「かす」と言われようが何と言われようが、

こんなにも健気なものは他にないでしょう。

 お好み焼きの上にのせて、ひっくり返すと、じわーーっと油をだしてく

れて、ふっくらとええ味になるんです。

 ああ・・・ああああ・それなのに、近頃、具を全部混ぜてしまう店が

あるんですよ!もう許せません!豚もですよ!

 豚肉を先に鉄板に置いて、その上に粉にキャベツや葱、生姜、卵など

を混ぜた具をせて、そして「天かす」やないと、表面のカリカリ度がうま

い事いけへんでしょうが!

 メリケン粉に山芋(なければじゃが芋)のすりおろした物を混ぜ、お出

汁で溶いたのが基本になります。

 「油かす」やと濃厚な味になります。「天かす」は優しい味です。

 


マヨネーズの侵略

 そも、マヨネーズとは?一体何なのでしょう???

 近頃、何でもかんでもマヨネーズをかける風習があるようです

が、それはつまり、まずいからかけるのであって、本当に美味し

い物にはかけられないでしょう!私は決してマヨネーズの敵では

ありません。むしろ、大好きなんですが、たこ焼きにかけるのは

絶対許しません!お好み焼きは元々、一銭洋食と呼ばれてた位で

すから、ケチャップでも辛子でも何でもありでもいいでしょうが

しかし、たこ焼きはいけません。

 あれは、元々、醤油味だったんですよ!

中身は、蛸・こんにゃく・紅しょうが・天かす・そうそう、青い

えんどう豆なんか入れてました。それを、醤油味で、あっさりと

食べてたもんです。醤油は中に入れてました、上にかけるもんで

はありません。

 今、国道26号線沿いの花園町あたりにある「会津屋」という

たこ焼き屋さんがありますが、あれに近いもんでした。あそこの

は蛸しか入ってなくて、粉に醤油味をつけてありますが、子供の

時に食べてたのは、色んな具が入ってて、最後におばちゃんが醤

油を廻し掛けると、鉄板にこぼれた醤油が香ばしい匂いになって

辺りへ溢れてたんです。

 屋台の磯辺焼きの匂いでつい買ってしまった事ってありません

か?あれと一緒ですよ。この匂いに釣られて、つい立ち止まって

しもたんがたこ焼きです。だから、屋台のようなオープンの店舗

でなければならないのです。醤油の匂いが売り物の一つなんです

から・・・今の店の人は商売解ってまへんんあ・・・

 今はお好み焼きと、たこ焼きの区別がつかなくなってしまって

ます。殆どの店で、葱は入れるし、ソースは塗るし、キャベツを

入れてるクレージーな所も多く、見た目は「たこ焼き」でも中身

はお好み焼きなんです。その上、「マヨネーズかけますか?」と

聞かれると、「これはたこ焼きと呼ばないで、丸好み焼きと言っ

て頂戴!」と言いたくなります。最近は聞かないで平気でかける

店もあり、その時は「要らん!!!」と言って帰ります。

嫌な婆だと思われてるでしょうが、物事ははっきりさせときたい

のです。
優しき寄り合い所帯

 大阪では、40年以上も前にお好み焼きにマヨネーズをかけるようになり

、焼きそばにもかけるようになりました。私の母は好きで、よくかけてまし

たが、私はウスターソースであっさりと食べるのが好きでした。子供のくせ

に、と言われながらも辛子はしっかりつけてました。父もお好み焼きに関し

てはあっさり系やったと思います。私の記憶では、マヨネーズをかけてもか

けなくても別にどっちでもよかったんですが、どうも、あれは女子供が好む

ようで、そのイメージのほうが嫌だったんです。自分も立派な子供のくせに

抵抗がありました。今は時々かけますが、家では美味しいソースがあるので

ソースのみ、たまに、七味醤油で食べたり、ポン酢にしたりで、決めていま

せん。元々、お好み焼きとは、主役になれない物同士が集まる寄り合い所帯

みたいな愛しい食べ物なので、基本的には優しくて、何でも受け入れてくれ

ますが・・・・


幻の・油かす

 1度食べたら、やみつきになります!!!

これが、油かすです!!!牛の腸の油を取ったあとの粕です
油かすを細かくちぎって、こんがり焼くと・・・・
油がジュワーッと出る、かりかりのおつまみになります
 油かすの生(?)です。良いおつまみです。

 醤油と胡椒で食べてみたのですが・・・!!!

もう!香ばしさと胡椒の香とが何とも言われぬハーモニーで・・・


 油かすは焼そばの方が美味しいと聞いて、早速!!!

もちろん醤油味です!

卵とつけて食べると美味しいと勧められ・・・


堪能しました。





鉄板系・粉モン

 家で焼く粉モンのトップは「ねぎ焼き」です。「お好み焼き」も多い

でしょうがもっと気楽に軽めにというと、やはり「ねぎ焼き」になるで

しょう。

我が家のやりかたをちょっと御紹介してみましょう・・・


 豚肉を小さく切って、先にこうして炒めておきます。

そこへうすく!うす〜〜く粉地をひきます。

強力粉と薄力粉に(?)を入れますが・・・これは企業秘密

教えて欲しい人はみっちゃんまで行って、直接聞いてください


 そして、先ほどの豚肉をのせて・・・


 こんにゃく・細かく切ったゆでだこ・最後に青ねぎをたっぷりのせて、

出汁醤油を廻しかけます。

具は桜えび・しょうが・イカなど、お好みですが、私個人は

「桜えび」「紅しょうが」「こんにゃく」が好きですねえ!

残念ながら、白い葱ではあまり美味しく出来ませんので、関東では好ま

しくないでしょう。やはり、上方のものです。

お好み焼きはキャベツが主役になりますので、全国的になってきたので

はないでしょうか。近頃は「たこ焼き」にキャベツや、ねぎを入れる味

覚音痴の店が増え、たこ焼きにマヨネーズをかける味のわからん「べろ」

の持ち主が多いので、ねぎ焼きが唯一の醤油味の粉モン代表になってしま

ってます。

「ねぎ焼き」にケチャップやマヨネーズをかける人っているかしら?

もしいたら、逮捕してもらいたいもんです。

幻から、現実へ

 確かに手に入りにくい品物だった筈なんですが・・・

町でみかけたので、御紹介。
「ぼてじゅう」本店です